ハルディーネス・デ・ニバリア

_インテリア /2017

スイートルーム、レストラン2軒、テラス、スパ、共用エリアをアール・ヌーヴォー様式でリフォームするというのがプロジェクトの骨子でした。

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ハルディーネス・デ・ニバリアはストーン・デザインズの最新プロジェクトです。テネリフェにある建築スタジオ、インパルスアーク社と共に臨んだ当プロジェクトにおいて私たちは従来とは趣を全く異にするデザインに挑みました。ホテルチェーン“アドリアン・オテレス”のDNAが顕れ出るスタイルを追究しながら、強烈な個性を放つその建造物に自身を順応させていく必要があり、私たちの創作意欲も俄然掻き立てられたものです。

スイートルーム、レストラン2軒、テラス、スパ、共用エリアをアール・ヌーヴォー様式でリフォームするというのがプロジェクトの骨子でした。20世紀初頭に重要な役割を演じたその様式の特長を引き立てつつ、今後5年10年と改修をしないはずの本プロジェクトにむしろ“非永続性”を与えるという、この2つの要素を軸に何かを創造しよう!――本件にまつわるあらゆるプロセスをこの精神が貫いています。

まずスイートルームに着手し、のちのちプロジェクト全体に統一感を与えるべく一連のエレメントを作成しました。ウォールナット材の壁、木材との見事な調和を図った大理石……本プロジェクトを象徴するエレメントがこうして生まれました。

スイートルームに関しては、これはストーン・デザインズのモットーとも言えますが、インスピレーションを得られるスタイルをシンプルに表現することを目指しました。そのうえで、使い古されたデザインの定型にどっかりと落ち着いてしまわぬよう、現代性を十分に意識しながらスタイルの再解釈を追求したのです。

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室内の情景に彩りを添えているのは椅子の張地です。その色彩のコンビネーションがストーン・デザインズの持ち味である特徴的な色味とテクスチャの世界を演出しています。B.Lux(B.ルクス)、Sancal(サンカル)、Treku(トゥレク)、Capdell(カプデル)といったスペイン有数のデザインブランドのエレメントとストーン・デザインズのオリジナルのプロダクトとを組み合わせました。そのスムーズな連携から生み出される空気感がここを訪れる人を感動で包み込むでしょう。私たちがリスペクトしてやまない様式、現代的なニーズや条件にも見事に応えてくれるこの様式から展開する独自の世界観――非常に個人的なビジョンではありますが――その世界観を、このスイートルームの仕上がりをご覧になり感じ取っていただければ幸いです。

レストラン“ラ・クプラ”をこのホテルの複合施設では最も重要なものととらえ、そのデザインに際し私たちは果敢な挑戦をしました。

カナリア諸島にはヨーロッパで最も高性能な天文台が設置されているということを皆さんご存知でしょうか。スペイン最高峰のテイデ山に降り注ぐ満天の星……刺激を受けずにはいられませんでした。

となると、“ラ・クプラ”の天井に超新星爆発の荘厳な情景が広がっている理由もおわかりいただけるのではないでしょうか。夜には照明を受けてレトロな趣を深め、店内すみずみに壮大な効果が行き渡ります。超新星爆発のスペクタクルから生まれ出たトム・ディクソンのライトが、今にも零れ落ちてきそうな溶岩球のようにテーブルの上に灯り、ドラマティックな演出を更に深めているのです。

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こうして創り出された宇宙空間でストーン・デザインズのイマジネーションは、ジュール・ヴェルヌがその作品で生き生きと描写した世界を目指し、更に高く遠くへと羽ばたきつづけます。“ラ・クプラ”のエントランスはあたかも遥か「海底2万マイル」から採り出したようなグリーンとゴールドを配したカプセルのフォルムです。小さなスペースではありますが、お客様にとってはここを通り抜けるその瞬間までもがオリジナリティに溢れる体験となることでしょう。

店内は、床の高さの違いやボックス席、円卓などのタイプの異なる座席を効果的に配し、空間を存分に楽しんでいただけるよう幅広いバリエーションを持たせました。

その他の共用エリアとスパに目を向けましょう。ここでもインパルスアーク社とストーン・デザインズが拠り所とした基準に変わりはありません。レストラン“ソランドラ”のブッフェカウンターは、そこに並んだ料理が一つの芸術作品を織り成すための理想のカンバスのようです。カウンターの湾曲し蛇行するフォルムも機能性を考慮したものです。スムーズな動線を作り出すうえ、デッドスペースとなりがちな扱いづらいコーナーを発生させないメリットがあります。ミントグリーンに真鍮の差し色で仕上げられたこの空間に身を置くと、クオリティとスタイルの両面で計り知れないほどの宝物を私たちに遺してくれた建築史上のムーブメントの価値に思いを馳せずにはいられません。

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B.ルクス、FLOS(フロス)、トム・ディクソンそしてZero Lighting(ゼロ・ライティング)の照明器具とあわせ、ERCO(エルコ)のライトも随所に設置しました。照明でゾーニングをすると同時に、居心地のよさつまり快適性の実現を意図したものです。

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