モアモト

_インテリア /2017

/ プロジェクトの種類: ショップ

/ 場所:マドリッド

/ サイズ:400m2

share on facebook share on twitter share on linkedin share on mail share on delicius share on blinklist share on pinterest

私たちストーン・デザインズは、世界を旅して得た数多の経験を個々のプロジェクトにたっぷり注ぎ込み、“文化の坩堝”とも言える空間を創出するのを身上としています。様々な伝統文化へのオマージュを織り込み、またそれらを巧みに組み合わせ、プロジェクトを唯一無二の存在へと導き、空間の価値を存分に引き出すのです。訪れる人を心からもてなしくつろぎを与えてくれる空間こそ、私たちの目指すものです。

マドリードのモトクロスショップ“Moremoto”では、60~70年代のアメリカンスタイルの煌めきの美学が随所に感じられます。あの時代を彷彿とさせるアイテムと、日本の伝統建築やペルシャ芸術を取り込んだディテールとが融け合い、人を惹きつけてやみません。

繊細な計算を重ねて仕上がったこのコンビネーションは、過剰な演出となってのしかかってくることはなく、それでいて来店する人々を眩惑させるのです。木材を基調とした店内の要所に見える色彩は、空間に輝きをもたらすと同時にゾーニングを明示する機能も果たしています。隅々まで配慮の行き渡ったこのショップで、モトクロス愛好者は造詣を更に深め、ここでしかできないショッピング体験に胸を躍らせることでしょう。

image
image
image

誰もが惹きつけられるショップです。従来のバイクパーツ専門店をイメージして訪れた方はまず呆気に取られる、そんな全く新しいタイプのスペースがここに誕生しました。

image
image
image
image
image
image
image

無機質でクールな金属製のメインカウンターの上部には、アメリカの古いガソリンスタンドの張り出し屋根や幹線道路沿いのダイナー、モーテルを連想させる赤いネオンサインが灯っています。メインカウンターの質感と対照的なのは、入り口付近に配置された木製の大テーブル。東京の“権八”を思い起こさせる日本風の木組み天井から、和紙のランプが大テーブルを静かに照らします。

店内に醸し出された風情が、天井から吊り下げられたクラシックバイクによって一層引き立ちます。メインカウンターの正面の壁にディスプレイされたバイクは“Moremoto”のスピリットを雄弁に物語っています。壁面にヴィンテージ風タイルを用いることで色のニュアンスを整え、それがプロジェクト全体の芸術性を高めているのは言うまでもありません。スペース全体が一つのオーダーメイドのデザインとして成立しており、個々のエレメントに目を向けるとまるでブティックに並べられた品を手に取るような感覚を味わうことができるのです。

各エレメントの材質は厳選し、互いの要素が引き立ちなおかつ店全体との絶好のバランスを保つように配置しました。スペアパーツ売り場に、昔ながらの整備工場や修理工房を思わせる古いタイルを用いたのもそういう意図からです。その他のゾーンの壁面や床面にはもっぱら木材を使用しました。ただ、ちびっ子たちのプレイゾーンにはお絵かきなどをして楽しんでいただける大きな黒板を設置しました。大理石やペルシャ調のカーペットによって高級感や伝統、そして調和がもたらされ、異素材が融合した小さな宇宙がそこに生み出されているのです。

“Moremoto”のショップの総てが、お客さまに極上の時を過ごしていただけるようにミリ単位で構築されています。それを決定づける重要な役割を担っているのがライティングです。舞台照明のような効果を狙い、建物内部の天井や壁上部にはマットブラック塗装を施しました。こうして境界を感じさせない奥行きが生まれ、ディスプレイの各ゾーンにドラマティックなインパクトが備わりました。光を受けて商品が艶やかに映える一方、通路には心地よい仄暗さが漂っています。この微かな陰影が店内の視線を削ぐ働きをするため、お客さまは安心感と開放感に包まれるのです。

image
image
image
image
image
image

あなたに興味があるかもしれない他のプロジェクト....